自民党改憲案の問題点

7月21日の参議院選挙、いろいろなことを候補者は言っていますが、私個人としては、安倍政権NO!憲法改正NO!と訴えたいのです。
いかに安倍政権における憲法改正草案が危険か書いていきます。
今回は自民党改憲草案前文です。


自民党憲法改正草案
  

    日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
 

   日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
 

    我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
 

    日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

 

自民党改憲草案の問題点

 

①問題点1

   主語が日本国となっている。
また、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であってとなっている。
ここでいう戴くという言葉は今のところ常用漢字ではありません。
意味は、ありがたく受ける。目上のかたから目にみえる物品をもらうという意味となる。
いただくってどういうことなんだろうと疑問を持つ人もいるでしょう。
 
自民党天皇中心とする国家だといっているけど、この目上の方からと
いうのは誰?

 

当時の政権から受けることになるの?
ということにも受け取れる。
すなわち、その時の統治者
今でいえば安倍総理の主導で天皇を政治利用することも可能になるともとれるわけです。
この2点により国民主権と書いてありますが、
あくまでかたちじょうで、実際は、国民主権ではなくなり、天皇主権でもなく、国家主権となりえるともとれるのです。
すなわち国民主権から国家主権にかわることになるでしょう。
②問題点2
教育・科学技術を振興することはもちろんいいことだと私は思います。
しかし、国を成長させるのは経済だけですか?
福祉の問題は?
防災対策のための避難・備えなど人の命の対策はどうするのですか?
経済成長のためには、人の犠牲は仕方がないのですか?

 

〇まとめ

 自民党改憲草案の前文における安倍政権にみえる考えは、


 国民主権天皇主権ではなく、国家主権!

 

  その国家とはその当時統治していた国の権力者
  

 

   安倍政権の狙いは大日本帝国憲法よりももっと

    デタラメな危険な憲法改正でしょうね。
 などなど疑問が残る自民党改憲草案の前文です。

 

     次回から条文に入っていきます。

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